私は過去、うつ病で苦しんだことがあります。その間、約7年…。
そして私の周りにも、メンタル疾患に掛かって何年も苦しんでいる方がいます。
これは本当に辛いし、人生を楽しめないのは勿体ない。
体調が悪いだけでなく、お金も人間関係も失ってしまうことが少なくありません。
そこで今回は、ストレスマネジメントのはじめの一歩としてストレス過多のサインに気付く方法についてお話します。
こんなあなたに読んでほしい!
・完璧を目指して頑張りすぎて、メンタル疾患にかかったことがある
・自分がストレスを感じ過ぎなのか、よくわからない
・最近忙しすぎて食欲がなくなった/眠れなくなった
ハンズ・セリエ(ストレス学説の創始者)
あなたも気付かないうちにストレス慣れしているかも?
まずは気付くことから始めましょう!
今回は主に、以下の書籍を参考にしています。
全ての参考書籍は後程ご紹介!
良いストレスと悪いストレス
ストレスと聞くと、どんなイメージですか?
おそらく多くの方が悪いイメージを持つと思います。
ですが、ストレスは人間が生きていく上で欠かせないもの。
危険に遭遇した時にストレス反応が起きないと、それを危険!と認識できないからです。
良いストレス
実はストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」が存在します。
良いストレスを受けた場合、以下のようなメリットがあります。
- 集中力、注意力がUPする
- 論理的思考力が高まる
- 記憶定着効果が高まる
良いストレスはあくまでも短い期間にだけ感じるストレスです。
例えばアスリートは試合前にプレッシャーやストレスを感じますが、
この良いストレスを味方につけられると、尋常じゃない能力を発揮出来たりもする訳ですね。
悪いストレス
悪いストレス、避けた方が良いストレスは以下のようなストレスです。
- やりたいこと、やろうとしていること以外から受けるストレス
- 過剰すぎるストレス
- 長期的なストレス
悪いストレスを受けると考えたくても考えられない状態になり、
現実的でない選択をしやすくなったり、間違いの判定が出来なくなります。
いわゆる、「思考停止状態」になってしまうということです。
ストレスとは上手く付き合っていくことが大事なのですね!
科学的なストレス解消法、最初のステップとは?
鈴木 祐さんの著書『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』によると、
意外なことに、ストレスに悩む人のほとんどが、自分の心がどれだけ負担を感じているかを正確に把握していないそうです。生活習慣病と同じように、ストレスも慣れてしまうと気付きが遅くなるので定期点検が必要なのだとか。
今のストレス状態を把握せずに「ストレスを解消せねば!!!」と躍起になるのは
『今の体重を知らずにダイエットを始めるようなもの』。
では、ストレスに気付く科学的方法はあるのでしょうか…?
当記事では、今すぐ気軽にできる方法と、私自身が実践してみて効果が高いと感じた方法を2つご紹介します。
「気付く方法」じゃなくて「解消法」を教えてよ!!と思われるかも知れませんが、実は、これからご紹介する2つの方法にもストレス軽減効果があることは科学的に検証済です。
いまのイライラや不安は10点満点で何点?ストレスサーモメーター
最もお手軽なのが「ストレスサーモメーター」です。
以下の画像で解説しています!
私の今の状態は4ぐらいでした!意外と高い!?
ちょっと仕事関係で疲れていて、体調も良くないからですね。
「え!まさかこれだけ?」
って思いますよね。これだけです。超、お手軽ですよね。
そっかぁ~。私のストレスは4点なのね!
こう思うだけで、なんとなく心が軽くなる気がします。
点数が高い時はゆっくり休んだり、睡眠時間を増やしたり、息抜きを取り入れましょう。
異常サインを感知せよ!ボディスキャン
現代を生きる私たちは、ストレスに慣れすぎて感覚が麻痺してしまっていることがあります。
そこで役に立つのがボディスキャン。身体のパーツごとに「緊張していないかどうか」をチェックします。
まずは横になって数秒間、だら~んとしてリラックス
・眉間にシワが寄っていない?
・アゴに力が入っていない?
・頭のてっぺんに強張りがない?
・肩の力は抜けている?
・腕や胸に緊張感はない?
・お腹に不快感はない?
・太ももやふくらはぎに圧迫感はない?
・つま先を丸めてない?
このボディスキャン、私もやってみましたが、眉間に力が入っていたり、力が抜け切れていないことに気付くことが出来ました。
私のおすすめは夜、寝る前です。今日の振り返りが出来るし、リラックスして眠りやすくなります!
こんな身体のサインに要注意!
これまで、科学的な「ストレスに気付く方法」についてお話しましたが、このページをご覧になっている方の中には既に身体症状を感じている方がいらっしゃるかも知れません。
そこで、私や私の知人の実体験も踏まえ、身体が発するストレスサインをお伝えしていきます。
既に以下のようなサインが表れていたら要注意と言えます。
- 寝つきが悪くなった/すぐ目が覚めてしまう
- 最近食欲がなくなった/食欲がありすぎる
- 急激に体重が減った/増えた
- 遅刻・早退や休みが多くなった
- 今までにしなかったような単純ミスが増えた
- ボーっとしてしまう
- 日中、眠くて何も手につかない
- 手が震えてしまう
- 乗り物酔いがひどくなった
また、以下のようなケースでは本人もストレスを感じている自覚が薄れており、かなり危険です。
- 残業したり休日休みなく働いていても、疲れを感じない
- 怒られたり落ち込む出来事があったはずなのに、何も感じない
私はうつ病の診断を受ける前、ほとんど当てはまる状態でした。
一時的なものであれば問題ないこともありますが、長く(目安として2週間)続くと危険。
ただし、ストレスによって出る症状は本当に人それぞれ。何個か当てはまった方は、医療機関の受診も考えてみてください。
書籍紹介
今回の記事の参考にさせて頂いた書籍を紹介します!
『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』著者:鈴木祐
今回の記事ではこの本のほんの一部だけ、ご紹介させて頂きました。
RPGの道具のように「ストレス解消法」という道具は沢山あればあるほど良いのだとか!
あなたに合った解消法がきっと見つかります。是非とも手元に置いておきたい一冊。
『BRAIN DRIVEN ( ブレインドリブン ) パフォーマンスが高まる脳の状態とは』著者:青砥 瑞人
脳科学の観点から書かれた、以下の本もおすすめ!
ストレスの他に、モチベーションやクリエイティビティについても学べる一冊。
まとめ
お疲れ様でした!今日のまとめです。
- ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」がある
- ストレスも慣れると気付きにくくなるため、定期点検が必要
- ストレスに気付くだけでも、ストレス解消効果が得られる
ストレスは本当に怖いもので、一度メンタルが壊れてしまうと回復は容易ではありません。
とにかく無理をしないで、自分の体と心を守ってくださいね。
人生の悩みの多くを占めるのが人間関係。
内向型でも身につけられる『コミュ力』アップ術についても記事を書いていますので、ぜひご覧ください。
ありがとうございました!