すべてを疑え!クリティカルシンキングとは?

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現代には、ありとあらゆる情報が溢れています。
テレビや新聞、SNS、YouTube…
この記事を書いている私のように、色々な人が自分の好きなように情報を発信できる時代です。
それ自体は良いことなのですが、物事の見方が極端に偏ってしまったり、特定の人が言うことに影響を受けすぎてしまうリスクがあります。

また、忙しかったりメンタルが弱っていると、判断力が鈍りがち。
だからこそ、日常的にクリティカルシンキングを行うクセをつけておきましょう。

こんなあなたに読んでほしい
・情報がありすぎて、何を信じたら良いかわからない
・特定の情報や人に騙されたり影響されすぎて、後悔したことがある
・論理的な考え方を身につけたい

これから、誰の言うことも疑って。もちろん私が言うことも。

管理人:のーまる の大学時代の教授
のーまる

これは、私が大学に入学した直後に教授から言われた一言です!


日本で教育を受けていると自分で考える場面は少なく、
「先生に教えてもらう」「先生に従う」ということが多いかと思います。
私自身がそうだったので、この言葉を聞いた時には驚きでした!

大学での学びの始めにこの話をされたことで、論文のリサーチを行ったりする際にも学生達は細心の注意を払っていました。
私は自らの身をもって、クリティカルシンキングの重要性を学んだのです。

目次

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クリティカルシンキング(批判的思考)とは

クリティカルシンキングはよく「批判的思考」と訳されます。
でも、「批判的」と言うと日本語ではあまり良いイメージがないですよね…。
もちろん「なんでもかんでも批判する」ということではありません!

クリティカルシンキングの教育で有名な国際基督教大学のインタビュー記事によると
『クリティカルの語源は古代ギリシャ語のkritikosで、
「見分ける、判断する、理解する、意味を介する」という意味』とのこと。
日本語の「批判」のイメージとは違いますね。

物事を判断するときに鵜呑みにするのではなく、
「本当に?」「どうして?」
といった適切な問いを繰り返して答えを出していくのがクリティカルシンキングなのです。

参照記事:Message from ICU , No.9(2022年1月28日発行)熟考の結果、肯定するのも「クリティカル・シンキング」

クリティカルシンキングをはじめよう

クリティカルシンキングと聞くと難しい感じがしますよね…。
実際に書籍などを見ても、ロジカルシンキングのテクニック等を組み合わせた難しい説明が並んでいます。
このブログでは、はじめて学ぶ方にも理解しやすいように、できる限り簡単で実践しやすい形でご説明したいと思います!

前提条件から疑う

クリティカルシンキングにおいて重要なのは、適切な問いを立てることだとお話しました。
しかし、この問いですらも正しいのかどうか疑う必要があります!

例えば「地球温暖化を止めるには、どうしたらいいか」という問いは一見、何も問題ないように思えます。
でも、「そもそも、本当に地球温暖化は起きていると言えるのか」
「科学的根拠はあるのか」といった検証が必要です。
(メディアでは当然のごとく報じられていますが、科学者の間でも議論が続いています)

多方面から見る

ほとんどの物事には複数の見方がありますが、
私たちには自分に都合の良い情報ばかりを集めようとしてしまう特徴があります(確証バイアス)。
賛成意見も反対意見も調べてみた上で、どちらがより論理的であるかを考えるようにしましょう。

バイアス(偏見)がかかっていないか点検する

マインドセットの記事でもお伝えしたように、私たちには経験や時代背景から形成された固定観念があります。
また、思考や認知の癖である「バイアス」に引きずられないように注意が必要です。
厄介なのは、バイアスは時に無意識下にあって、存在に気付くことすら難しいことがあります。

先ほどご紹介した「確証バイアス」の他にも以下のようなものがあります。

・「みんなが言っているから」(バンドワゴン効果
 →それは科学的・論理的根拠に基づくものですか?
・「自分だけは大丈夫!」(正常性バイアス
 →異常な事態に直面した際に、正常な範囲内と認識してしまうこと

権威を疑う

「有名人の〇〇さんが言っているから」という理由だけで、物事を鵜呑みにしていませんか?

例えば美人やイケメンのタレントが出演しているCMだけで、
その商品に対する良いイメージを持ってしまうことがありますよね。

これは「ある対象を評価しようとするときに、
目立った特徴に引きずられ、対象の評価までも歪んでしまう」という『ハロー効果』によるものです。

でも・・・よく考えてみてください。
そのタレントさんははおそらく、その分野の専門家ではないですよね。
「この人が言っているから大丈夫」という根拠はありますか?

また私たちは「医者」「教授」「社長」などといった
肩書に非常に弱く出来ています。ただし、この人たちが常に正しいことを言っているとも限らないのです。

書籍紹介

今回は、以下の書籍を参考にさせて頂きました!

『影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか』著者:ロバート・B・チャルディーニ
多くの方がおすすめされている、人生を変える一冊。
読んだその日から、世界の見え方が変わります!

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『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』著者:マシュー・サイド
実用書でありながら、スリリングで引き込まれる一冊。
数々の事例を通して、失敗から学ぶことの重要性をがっつり学べます。

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まとめ

ここまでお疲れ様でした!今日のまとめです。

  • 物事を鵜呑みにせず、常に問いを立てて正しく疑うのがクリティカルシンキング
  • 問いの中にある前提自体が正しいかどうかを点検する
  • 答えを出すときには
    ①多方面から見る
    ②バイアスを点検する
    ③権威を疑うことを意識する

クリティカルシンキングは、学べば一生モノのスキルになります。
すぐに身につけるのは難しくても、意識して取り組むようにしましょう。

同じく一生モノのスキルになるマインドセットについての記事も書いています。
ぜひともご覧ください!
ありがとうございました!

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のーまる
30代 一児の母。事業会社経理。
国家資格キャリアコンサルタント。

20代でうつ病を発症し失業。健康もお金も人脈も無くし、人生のどん底へ突き落される。
7年かけてうつから回復。
5回の転職を繰り返し、現職に至る。
読書によって人生が好転した経験をもとに、学びを楽しみ、自分らしいキャリアを作るための支援を行っている。

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