【幸せな人生を設計する】『ライフキャリア』読了レビュー

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この会社で過ごしていく未来に、ワクワクできない…。
そう感じるようになったら、人生を再設計するチャンスです。

今回ご紹介する『ライフキャリア』は、自分の積み重ねてきた経験やスキルを棚卸しし、
幸せな人生をリデザインするための本です。

こんなあなたに読んで欲しい!
・団塊ジュニア世代、30代のビジネスマンである
・自分の人生はこのままで良いのかと悩んでいる
・今の会社の未来が見えてきてしまった
・この先、自分に何ができるのか考えたい
・自分の能力、経験を言語化したい

「一生使えるキャリアづくりの教科書」という本書。
プライベートで得た経験・スキルも「資産」と捉え、それを活用した幸せな人生を再設計することを提案しています。
物語パートと解説パートに分かれており、難しそうな話も理解しやすいよう工夫されています。

本書について、国家資格キャリアコンサルタントでもある私がレビューします。

のーまる

ワークシートが充実していて、かなりお得感があります!

目次

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『ライフキャリア』って、どんな本?

基本情報
著者:原尻 淳一 、千葉 智之
発刊:2024/4/26
出版社:プレジデント社

本書の目的等については、以下の通り記載がありました。

本書の目的
第2の人生を早期にデザインし、準備するための考え方やツールを提供する
ゴール
自分の人生を「自営し、自衛する」

未来型キャリアデザイン研修、キャリア・ビルディング・ブロック(CBB)のフレームワークとワークシートが掲載されており、上場企業で続々採用されている研修プログラムを体験できる内容となっています。

幸せな『ライフキャリア』のために

近年よく耳にする「ライフキャリア」という単語。
「キャリア」という単語が仕事の経歴等に対して用いられることが多かったのに対し(ワークキャリア)、「ライフキャリア」は人生そのものの歩みについて述べる際に使われます。

ここからは本書『ライフキャリア』で学べることをご紹介していきます。

第3のビジネスを持とう

本書では、退職金と年金に加えて「第3のパーソナル・ビジネス(小さな個人事業)を持つこと」を提案しています。

リンダ・グラットン氏の『ライフ・シフト』がきっかけとなり、今ではすっかり定着した「人生100年時代」という言葉。本書にも『ライフ・シフト』からの引用が見られます。

働き方やキャリアに関連する問題に立ち向かうために(中略)3つの「無形資産」を蓄積すべき

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平均寿命が延びたことで、仕事とともに生きる人生も長期化。
年金や退職金に頼ることも現実的ではなくなっています。
そうなると不安なのが定年後のキャリアや生活。

本書では、「3つ目の収益源を構築し、お金に関する不安を解消する」こと
また「やらされ仕事ではなく、自分に内在する無形資産を活用する」ことについて書かれています。

定年後、役割も収入も低下。仕事にやりがいを感じられなくなった…。

こんな話を聞くことはありませんか。
だからといって、今後に絶望したり諦めるのはもったいないです。

やりがいのある仕事
収益の安定
幸福度が増すライフデザイン

これらを手に入れるため、早期にライフキャリア設計を行いましょう。

すべては幸せな人生のため

本書では、私達のデザインするキャリアが「幸福であること」が大切だと述べています。

これまで会社で培ってきた無形資産(生産性資産)と自分が本当に好きでやり続けてきた特技(変身資産)を融合させて、やりがいを持ちながら稼ぐ事もできる「福」業と呼べるものを読者に提案していきます

ライフキャリアについて考える際には、お金を稼ぐことを目的とするのではなく、幸せな気持ちで日々を過ごせるかという視点を常に持つことが重要です。

本書で紹介されている研究によると、その幸福感に大きく影響を与えるのが「自己決定」。
その影響力は、学歴や所得よりも強いのだとか。
だからこそ、「好き」と「自己決定」の積み重ねである特技を仕事と結びつけることで幸福度が上がると、本書は述べています。

のーまる

目標を達成した先に自分の求める「幸せな人生」があるかを考えれば、軸がブレにくくなりそうですね!

無形資産を棚卸しする

本書の大きな特徴が、多くの企業でも導入されてきたという研修「キャリア・ビルディング・ブロック(CBB)」を体験できること。その中身は以下のようになっています。

・ビジネス経験の棚卸し
 →本業で得た知識・スキル・マインドの棚卸し
・「ビジネス創造資産」+40型チェック
 →課題発見力、ビジネス構想力、心構えなどをチェック
・本業における「ビジネス創造資産」の棚卸し
 →自分が保有している無形資産の中から、強みを可視化
・プライベートにおける学び・趣味(自己投資)の棚卸し
 →本業のため/趣味としての自己投資の棚卸し
・プライベートにおける特技(自立資産)の顕在化
 →人に教えるとしたらどんな教室を開けるか考えてみる
・パーソナル・ビジネスCareer Building Block
 →棚卸しした資産を組み合わせて自分だけのオリジナル・アセットを想像する
・ITリテラシーチェックシート
 →現代の読み書きソロバンのレベルをチェック

ご覧の通り、盛り沢山の内容です!

こちらのワークシートは掲載のQRコードからダウンロード可能。
印刷すれば本に書き込むよりも取り組みやすく、見返しやすいのも嬉しいポイントですね。

さらに巻末付録の「ビジネス創造資産トレーニング・アイデア」では、それぞれに対して詳しい解説と、トレーニング方法・おすすめ書籍が紹介されています。

ビジネス創造資産の例
VUCAの時代を理解している
当たり前を疑える
学び続ける

まずはワークで自分の資産を棚卸しして可視化します。
次に付録を参考にしながら不足部分を補うことにより、第3のビジネスを創造する力がついていきます。

のーまる

読了後の学びのヒントが得られるのが嬉しい!

本来の自分に戻るために生きている

本書で一番印象に残ったのがこの言葉でした。

人間は本来の自分に戻るために生きているように思えてなりません。
(中略)かつて、なりたかった自分に。 P216より引用

実は私自身も「自分を取り戻すための大人の勉強法」という名前の講義をしたことがあります。

私は「自分探し」という言葉に、なんとなく違和感を感じていました。
本当に自分が欲しかったもの、好きだったこと、やりたかったこと、感じたかったことは、学校や社会で生きていくうちに隠れてしまっていたり、抑え込まれてしまっていたりする。
もしくは、気付かないように自分で蓋をしてしまったりするのではないでしょうか。
ワクワクするものに出会ったとき、私達は本来の自分を「取り戻している」。
私にはそう思えるのです。

のーまる

自分の「なりたかった自分」になるために。ぜひ今、ライフキャリアについて深く考えてみませんか。

私の講義動画も以下から購入可能です。

『自分を取り戻す「おとなの学び」の教室』
(サンクチュアリ出版 人生を変える授業オンライン)
https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=504

おわりに

本書のストーリー部分には、仕事の傍ら、趣味の読書が高じて勉強会やサークルを主催するという登場人物が出てきます。
実は私自身、会社員としてフルタイムで働きながら、趣味の読書や学びについてXやブログで発信することで、新しい出会いやワクワクする未来の展望を手に入れました。
それがきっかけで、国家資格キャリアコンサルタントの資格も取得しました。
そしてまさに今、会社員をしながら培ったスキルと、趣味+特技を組み合わせて活動の幅を広げようとしているところです。

一人でも多くの方にワクワクする人生、自分らしさを活かして輝ける人生を送ってもらいたい。
そして私自身もそうありたい。
本書を通して、自分の現在地と足りないもの、目指す先について改めて考えることができました。

のーまる

本書やこの記事が、皆さんの幸せなキャリアデザインの助けとなることを願っています。

自分の可能性に気付くために、以下の書籍もおすすめです。

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のーまる
30代 一児の母。事業会社経理。
国家資格キャリアコンサルタント。

20代でうつ病を発症し失業。健康もお金も人脈も無くし、人生のどん底へ突き落される。
7年かけてうつから回復。
5回の転職を繰り返し、現職に至る。
読書によって人生が好転した経験をもとに、学びを楽しみ、自分らしいキャリアを作るための支援を行っている。

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