はじめてのセミナーでやるべき 15のこと

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ある日、講演依頼がきた。

「トークイベントしてみませんか?」
Twitterを本格的に「運用」し始めて半年が経とうという頃、そんなダイレクトメールが届きました。

「え、私が?できるの?」
そんな不安があったけど、どう考えたって挑戦するべきだし、挑戦したかった。
ここで逃げていたら今までの私と変わらないし、今後、こんな機会はあるかどうかわからない。

いや、きっとない

そして5月26日、金曜日。
読書と学びが好きな「普通のOL」の私は、『アウトプット大全』などで有名なサンクチュアリ出版様のセミナー会場で90分の講演を行いました。

講演アーカイブ:https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=504
(↑単品購入で応援頂けると嬉しいです!)

このセミナーは会場・オンラインともに3,000円という有料のセミナーだったので、私も今の自分に出来ることを全力でやってきました。

講演が決まった時は本気で
「一人も来てくれないかもしれない…」なんて思っていました。

のーまる

でもなんと!33名もの方にご参加頂けました!

チケットが売れていく度、言葉に出来ない嬉しさと
「やばい…マジで頑張らないと!」というプレッシャーを感じていました。

でも当日、参加された皆さんから頂けたのは

「本当にはじめてですか?」
「落ち着いてましたね!」
「素敵なセミナーでした!」
「泣きそうになりました」
「来てみて本当に良かったです!」
「まるで1冊の本を読んでいるようなセミナーでした」

といった嬉しいご感想。
ここには書ききれないほど、たくさんのご感想を頂きました。

そんな私、講演が初めてなだけでなく、実は会社でのプレゼン経験もほぼ無し
(長くて20分、申請方法について説明するぐらい)
そんな私でも、セミナーを成功させることができました。

この記事では、私が講演当日を迎えるまでに積み重ねてきたことを全てお伝えします。
繰り返しますが、私はプロではありません。
そんなド素人の私が試行錯誤してきた過程をありのまま書いています。

長いです。でも、何も削っていません。
今後、私と同じような挑戦をする方の参考になれば嬉しいです。

初めての有料セミナーまでにやったこと

1. 自分にしか話せないテーマを考える

お話を頂いてからはまず、「私にしか話せないことって何?」と考えまくりました。
たくさん本を読んでいるので、誰かの思想やノウハウをそのまま話すこともできます。

でも、それではオリジナルじゃない。
使い古された言葉じゃなく、自分の言葉で伝えたかったんです。

だから自分の経験や強み、弱み、好きなことを分析し、考え
その結果として生まれたのが「自分を取り戻す学び」という言葉でした。
この言葉をググってみると「使い古された言葉」ではないことが分かったので

のーまる

こ、これだ…!!!

ということで、テーマを決めました。
ここまでおそらく、お話を頂いてから1週間ぐらいです。

テーマが決められない方は「4.アイディア出し」(後程解説)を先にやってみても良いかもしれません。

2. 参加して欲しい人の人物像をイメージする

テーマを決めたら、次に考えるのがどんな人に届けたいか
場合によっては1と2は逆でも良いかなと思います。

また、ここで大切なのが「誰が来てくれるか」ではなく「どんな人にきて欲しいか」で考えること。

はじめてのセミナーには、お祝いとしてフォロワーさんやコミュニティーの仲間など、自分の属性に近い方が応援に来てくれたりします。
でも、この仲間ではなく、あえて「自分が本当に届けたい人」をイメージしましょう。
どんな悩みを持っている人を救いたいか。どんな生活をしている人へ届けたいか

それをとことん考えることで、説得力のある話になると思います。

3. 参加者のゴールを決める

参加者のゴールとはつまり、2でイメージした参加者さんが、セミナー後にどうなっていて欲しいかです。

「こんな気持ちになっていて欲しい」
「こんなことを知って欲しい」
「目標やワクワクを持って帰って欲しい」など。

セミナーが終わったときや帰り道、そのあとの生活でどうなっていて欲しいかをイメージします。

4. アイディア出しをする

セミナーのテーマや参加者のゴールが決まったら、どんな内容を話すか決めていきます。
具体的には、こんな感じでやってみました。

STEP
話したいネタを50個箇条書きする

まず、自分が伝えたいこと、自分だから伝えられることを50個ほど書き出してみます
これは『まずは小さくはじめてみる』の著者である大木浩士さんが、本を出したい人に向けてお話しされていた内容を参考にしました。
辛かった経験、どうやって乗り越えたか、どんな気持ちだったか。
役に立った考え方、ノウハウ、自分なりのコツなどなど、思いつくだけ箇条書きします。

STEP
グルーピングする

Step1で書き出した内容を、大きなグループ(3~5個ぐらい)にまとめてみます
「マインド」や「ノウハウ」や「経験」など、グループにざっくりしたタイトルも付けます
これは樺沢紫苑さんの『学びを結果に変えるアウトプット大全』を参考にしました。

STEP
30個ぐらいに絞り込む

グループができたら、ここから重複している部分や説得力が薄そうな部分、セミナーの主張にあまり関係ない部分を削り、内容を厳選していきます。

STEP
並び替えて構成をつくる

グループやグループ内の各項目を並び替えて、セミナーの構成を作ってみます。
どんな流れなら入りやすいか。説得力がありそうか。伝わりやすいか。退屈しないか。
全体をイメージしながら構成します。

私はリストアップ&構成のためにNotionを使いましたが、例えば手書きの「情報カード」などを使うのも良いと思います。
「情報カード」を使う方法は、さきほどご紹介した『アウトプット大全』に記載されています。

5. 自分の経験や具体例を付け足していく

価値提供は絶対条件ですが、ノウハウだけだとつまらないし、説得力もオリジナリティもありません。
聴いている方も退屈で、教科書を読むだけの授業のように記憶にも残りにくいです。

「例えば私は~でした」や「もし〇〇が△△だったとしたら…」みたいに、経験やたとえ話を足していきましょう
構成をつくった後なら、具体例も目につきやすくなったり、探しやすくなります。

たとえ話を考えるためには、具体と抽象について学ぶのがおすすめです。

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6. 情報収集する

読書する

話す内容をざっくり決めたら、どんどん情報収集をしていきましょう!
オススメは、その講演内容に深く関わりそうな本をピックアップして、最低でも5冊は読むこと。

自分の経験の裏付けとなる科学的根拠や引用できそうな言葉を探し、構成メモに書き加えていきます。
この工程により、セミナーの説得力がかなり違ってくると思いますよ!

セミナーに参加する

はじめて講師をする方に絶対にオススメしたいのが、とにかくセミナーに参加してみること。
もちろんオンラインでも良いのですが、できればリアル(会場)で、
講演前後の雰囲気や空気感も含めて観察するのが良いと思います。

講演者の話し方、スライドのつくり、配布物など…
これは良い!取り入れたい!と思ったことはどんどん書き留めておきます

私の場合、講演が決まってから3つのリアルセミナーと複数のオンラインセミナーを見て回りました。

7.実績をつくる

講演依頼が来た時点で、あなたにはフォロワー数など何らかの実績があることかと思います。
でももし、あなたに目立った実績がない場合…実績を作ってしまいましょう

私の場合、元々持っていたのは経理/ブロガー/簿記検定2級/アロマテラピー検定1級など…。
いまいち、パッとしませんよね。
フォロワーさんは1000名ぐらいでしたが、過去の講演者は数千フォロワーを超えている方ばかり。

そこで、私が講演決定後に「付け足した」肩書きを公開しちゃいます!

①アドラー流メンタルトレーナー
②Imperial College London:Coaching Skills for Learner-Centred Conversations 修了
③ブログの書評記事で最優秀賞を受賞

なんだか、ちょっとは凄そうに見えませんか…?
①は研修を受けて取得しました。新しい仲間も出来ましたよ!
②はロンドンにある名門大学のオンライン講義を英語で受講しました。
③は新刊の「書評キャンペーン」が実施されると聞いて、何日もかけて記事を執筆し、無事に選ばれることができました。

肩書きや、数字で表せる実績はイコール、あなたの信頼や説得力に繋がります
実績を作るための経験や学びも、ずっとあなたの資産になりますよ。

8. 人に伝える練習をする

はじめての講演。
大切なのは滑舌を鍛えることや綺麗な声で話すことよりも「自信を持って話すこと」ではないでしょうか。

「こんな私なんかが、すみません…」というトーンで話していたら、説得力もなくなってしまいます。

仕事でプレゼンの機会もほぼ無かった私は、人に「伝える」練習をするため、
そして人に「伝わっているか」を確認するためにTwitterスペースを利用しました。
ゲストを呼んで1時間お話しし、そのあと聞き直す。

他にもオンラインの読書会に参加し、顔出しで本の感想を話したりしました。
これは本当にやって良かったです。

9. 参加型のワークを考える

ずーーっと座って話を聞いているだけの講演って眠いですよね。
そこで有効なのが、参加者に手を動かしてもらう「ワーク」を取り入れることです。

私の場合はオリジナルの7つのワークとワークシートを用意し、
セミナーの中で1~2分の時間を細切れに取ってワークシートの記入をお願いしました。

のーまる

これがなかなか、好評でしたよ!

10. 告知・宣伝する

セミナーの1ヶ月ほど前には告知を開始します。
同様のセミナー、同じ主催者のセミナーの過去の告知ページを見て、内容を分析します。
セミナーの内容と告知文に矛盾が生じないように、この段階までに大体の構成を固めておきたいですね!

告知文をつくる

どのぐらいの長さか。どんな文体か。
読みやすい文章にはどんな特徴があるか(改行や記号なども含む)。
1文目はどんな文章だと惹きつけられるのか。
参加者特典はあるか。あるとすれば、どんな内容か。
(無料カウンセリングや「質問し放題」、講演資料の提供が多いです)

この辺りに注目して文章を作り、何度も何度も読み返します

告知文を書く時のポイントは以下の通り。
ブログライティングやマーケティングの知識があるとかなり役立ちます。

・テーマについて考えさせる文章にする
(「どう思いますか」など、問いかける)
・参加するメリットが伝わるようにする
・参加後の姿がイメージできるようにする
・共感できる文章にする
・箇条書きをうまく使う
・実績が伝わるように書く

私は1週間ほどかけて、かなり想いを込めて書き上げました。

良い見本になるかどうかはわかりませんが、よろしければ私の告知文もご覧ください!

講演アーカイブページ:https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=504
(↑単品購入で応援頂けると嬉しいです!)

告知バナーを作る

私が自作しようとして諦めたのが、告知バナー。
デザインに自信がない方は、思い切って外注してしまうことをオススメします。
ココナラなどで依頼しても良いのですが、フォロワーさんに声を掛けてみるのはいかがでしょう?
はじめての講演を一緒に作り上げていくことで絆も深くなり、思い入れのあるバナーができます。

外部にお願いして時間が空いたら、その分、セミナーの内容を濃くしていきましょう!

ツイートやスペースで宣伝活動!

はじめての講演では、とにかく集客が大変ですよね。
それが有料ならばなおさら…。
でも、せっかく努力して作った講演。できるなら多くの方に聴いて頂きたいですよね。

私の場合、以前から交流のあったインフルエンサーさんが一緒にスペースを開催してくれました。
(↑私が読書や発信を始めたきっかけの1つとなった方なので、心から嬉しかったです)
読書仲間のスペースにも告知付きでゲスト出演させて頂きました。

セミナー準備で忙しいところですが、リプ交流を頑張ったり、セミナーの内容をちょい見せしたツイートをしたり、準備の過程を発信したり、コツコツ宣伝していきましょう

のーまる

私でよければ、スペース開催などお手伝いさせて頂きますよ!

11. スライドを作る

ここまでの過程で、構成やイメージはかなり出来てきているのではないでしょうか。
告知活動を行いながら、いよいよ講演のスライド作りにも取り掛かりましょう。

色々なセミナーを見ていると、わかりやすいセミナーのスライドのつくり方は大きく分けて2種類ありました。

①スライドに要点のみ示し、様々なエピソードや解説を数分間話すタイプ
②スライドに書いた内容を読み上げるような作りで、テンポよく進めていくタイプ

①の方は1つのスライドにつき3~5分話していくイメージ
②は1つのスライドにつき1、2分話していくようなイメージ

はじめてセミナーをされる方におススメなのは②です
理由は原稿を作って覚えていっても、緊張で忘れてしまうかもしれないから。
そして、スライドを入れ替えたり、足したり引いたりしやすいからです。

私は90分のセミナー用に80ページのスライドを用意しました。
①だと聴かせる力が必要になりますが、②だと視覚的にも退屈しにくいです。

ただし①②のどちらであっても、スライドの情報量は極力少なく、見やすくしましょう
1つのスライドに一文だけ「どーん」と表示して効果的に伝えるのもありです。
個人的には、パワーポイントのアニメーション機能はあまり必要ないかなと思います。

私は見た目にもこだわりたかったので、Canvaのテンプレートをパワーポイントに変換して作成しました。
Canvaなら、ちょっとおしゃれなデザインが見つかりますよ!

12. 当日の配布物/持ち物を用意する

当日が近づいてきたら、持ち物を確認しましょう。

ノートPCやUSB、配布用のワークシートや資料、アンケート、ゲスト用の筆記用具、BGM、参加者へのプレゼントなど。
会場に準備があるものはあるのか、主催者や会場に確認しましょう。

私の場合は会場プレゼントとして、アロマの香るボトルと高カカオチョコレートを、ちょっとおしゃれな袋に入れて配布しました。
当日のセミナーの途中に1分ほど、伸びをしたりするリフレッシュタイムを作り、
チョコレートを食べたり、集中力UPのアロマを嗅いでもらったりしました。

全てがあなたのオリジナル空間になるようにコーディネートしましょう!

13. 練習・調整する

講演のスライドが大体出来上がったら、実際にスライドを操作しながら時間を計り、練習してみましょう!
私は3回ほど通し練習しました。

実際に声に出して話していくと
「この部分は要らないかもな…」とか
「ここの繋がりが薄いな…」とか
「この辺り、ダラダラ長くて退屈しそう…」というところが見えてきます。

気付いたところはメモに残しながら通しで練習し、時間も見ながらスライドを修正していきましょう。

14. 特典配布方法を考える・準備する

セミナーでは「申込特典」を用意される方が多いです。

私の場合もスライド/ワークシートの配布、ZOOM無料相談、ご希望の方への21日間習慣化サポートを特典として用意しました。
特典を配布するために、あると便利なのが公式LINE
企業が使うイメージですが、個人も無料から使うことができます。

たとえば

①セミナー内で特定のキーワードをお伝えしてLINEにご登録頂く
②キーワードを送信すると自動応答メッセージが送られる
③資料を格納したGoogleドライブのURLを共有する
 ※ドライブ側の権限設定も必要
④資料をダウンロードしてもらう

TwitterのDMよりもリスク(凍結など)が低く、利用のハードルも低いので、質問を受け付ける場合などにも有効です。
お友達登録をして頂ければ、今後の活動のお知らせにも使うことができますね!

15. 当日の最終確認

持ち物、スライド、電車の時間。
ちょっとでも当日の不安を少なく出来るよう、前日までに準備し、調べておきましょう

ちなみに私は、当日気を付けたいポイントを付箋に書き、目につくところに貼って講演をしました。
そこに書いたことは、だいたいこんな感じ。

ハキハキ話す!
自信ありげに話す!
下を向かない!

直前には逃げたい気持ちになるかもしれません。
不安や緊張で、パニックになるかもしれません。
それでも、その日は来ます。

チケットを購入いただいた方は、自分でも驚くほど楽しみに当日を待ってくれています。
もう、引き受けちゃったんですから。
あとは楽しみながら、今の自分に出来ることを精一杯やりましょう!!

おわりに。どんどん挑戦しよう!

「普通の人である自分が講演なんて無理…。」
私もそう思っていました。

でも、大丈夫なんです。
今すぐには出来なくても、しっかり準備をすれば出来ます。

会社でのプレゼンなどの経験がほぼない私でも、
大きな実績がない私でも、出来ました。

そんな私だからこそ、あなただからこそ、伝えられることが必ずあります

もしもあなたが講演の機会を得たら、迷わず飛び込んでみてください。
たとえ上手くいかなかったとしても、失うものより得るものの方がずっと多いはず。

ここまでお読みいただき、私がどんな講演を行ったのか気になった方は是非、
私の講演アーカイブをご覧ください。

講演アーカイブ:https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=504
(↑単品購入で応援頂けると嬉しいです!)

この記事が、少しでもあなたの背中を押せていますように。

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のーまる
30代 一児の母。事業会社経理。
国家資格キャリアコンサルタント。

20代でうつ病を発症し失業。健康もお金も人脈も無くし、人生のどん底へ突き落される。
7年かけてうつから回復。
5回の転職を繰り返し、現職に至る。
読書によって人生が好転した経験をもとに、学びを楽しみ、自分らしいキャリアを作るための支援を行っている。

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